せみまゆ師匠のストーリーです＼(^o^)／
字数の関係でシュウマ坊は別のページにストーリーがあります!!!力作なので見てくれると嬉しいです(*^^*)

〜せみまゆ師匠の過去〜
　その【セミ】はある夏、目を覚ましました......。待ちに待った夏、そのセミ...名前はセミマルは土から這い上がり、木にとまり、羽化しました。やっと一人前のセミになれた!!!という高揚感でいっぱいのセミマルは早速高いところまで登って自分の美声を轟かせようと思いました。ですが、体は思うように動かずに結局その日は下の方で鳴くことになってしまいました。
　次の日は別の木に乗り移ってみようと思いました。セミマルがいる木の右には幹が太くてずっしりした巨木があり、左には細くひょろひょろとした情けない感じの木がありました。もちろんセミマルは右の巨木に乗り移りました。......つもりだったのに、体は左の木に飛びついていたのです!!!
──なにかがおかしい......
そう思った翌日。目が覚めると、あたりは土、土、土......。
──息絶えてしまったのか??
ふと上を見上げるとそこでは......
自分の体が元気よく鳴いていたのです!!!!!!
幽体離脱でしょうか???いいえ、セミマルは手足の感覚もありますし生きていました。ではどうしてしまったのか......そしてしばらくしたあと、セミマルの記憶がフラッシュバッグしてきました。
──このセミの体液でも吸って大きくなるのよ......
これは誰の声なのでしょう??ああ、セミマルのお母さんです!!!!そう!!!セミマルはセミではなかったのです!!!セミに寄生するセミヤドリガだったのです!!!
なんということでしょうか!!!セミマルはこの世の全てに絶望し、この世の不条理の残酷さに嘆きました。ですが、まだ可能性は残っています。セミマルはまだ繭なのです。もしかしたら、やりようによっては、その下の蛾としての体を、美しいセミボディにすることができるかもしれません。セミマルはセミになれるその日まで、一生まゆでいることを決めました。名前を「せみまゆ」に改名し、シュウマ坊を弟子に取って、二人で【世の不条理と闘う会】を立ち上げその先導者として、日々(なんか)奮闘しているに至ったのです。

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